適用製品
介護施設・病院・高齢者向け住宅・集合住宅の居室用床埋込型設備ユニット、排泄処理機能付きベッド用の給排水・電源接続設備、介護対応の建物設備
目的
排泄処理機能付きベッドは、使用者の状態や居室の用途変更に応じて着脱・移設が頻繁に行われるが、従来はそのたびに床や壁の配管工事が必要であった。本発明は、建物の新築時または改修時に給水・排水・電源を一体化した設備ユニットを床面に埋設しておき、ベッドを工具を用いることなく迅速かつ確実に着脱できる建物設備構造を提供することを目的とする。
効果
1.ベッドの設置・移設・撤去を、配管工事なしで受け口部への着脱操作のみで行える。2.不使用時はキャップで床面と面一に閉塞でき、躓き事故を防ぎ、居室を他用途に転用しやすい。3.複数の居室で共通の基準位置に配置することで、建物設備の規格化・標準化と介護動線の統一が図れる。
技術概要
給水口、排水口および電源接続部を一体的に備えた設備ユニットを建物の床面に埋設する。排水口には、排泄処理機能付きベッドの排水路につながる接続具と着脱可能に嵌合する受け口部を設ける。接続具の外周には弾性爪部があり、押し込むだけで受け口部内壁の係合溝にワンタッチで係合し、弾性爪部を内側へ押すと係合が解除されて引き抜ける。嵌合部にはOリング等のシール部材を設けて水密性を確保する。ベッドを使わないときは、床材と同系色のキャップで設備ユニットを床面と面一に閉塞する。排水口は圧送ポンプを介して建物の共用竪管に接続できるため、竪管からの距離や高低差の制約を受けにくい。このほか、各居室で共通の基準位置への配置、常温水を供給してベッド側で使用時に加温する給水構成、逆流防止ダンパー付きの排気集約管、保守用の点検口を設けることもできる。
改善効果1
従来は排泄処理機能付きベッドの設置や移設のたびに床・壁の配管工事が必要であったが、床に埋設した設備ユニットの受け口部にベッド側の接続具を差し込むだけで給水・排水・電源の接続が完了し、工事費と工期を大幅に削減できる。
改善効果2
従来の床埋込型の設備ユニットはコック等を手動で操作する方式で、厨房家具など長期間固定して使う什器向けであったが、弾性爪部によるワンタッチ着脱とシール部材による水密構造により、頻繁に着脱される介護用ベッドにも確実かつ衛生的に対応できる。
改善効果3
従来は介護設備を設けた居室を他用途に転用しにくかったが、不使用時はキャップで床面と面一に閉塞できるため、躓き事故を防ぎつつ通常の居室として使え、さらに各居室で共通の基準位置に配置することで施設設計の標準化も図れる。
アピール内容
高齢化が進むなか、介護施設や住宅では一般居室と介護居室の転用が日常的に求められていますが、排泄処理機能付きベッドを導入・移設するたびに給排水や電源の工事が必要となることが大きな負担でした。本発明は、建物側にあらかじめ「ベッド用のコンセント」ともいえる床埋込型の設備ユニットを用意しておき、ベッド側の接続具を差し込むだけで給水・排水・電源の接続が完了する仕組みです。工具不要のワンタッチ接続で、取り外しも簡単です。不使用時はキャップで床面と面一になり、通常の居室として使えます。
排泄物を含む排水に対応するため、シール部材による水密構造、圧送ポンプによる共用竪管への排水、排気の逆流防止など、衛生・防臭面にも配慮しています。各居室で設置位置を統一すれば、施設設計の標準化にもつながります。建築会社、設備メーカー、介護施設の運営事業者、住宅メーカーなどでの活用を想定しています。
当社は、自立歩行訓練装置(特許第7924729号)など介護・リハビリ分野の特許も保有しており、関連技術を組み合わせたご提案も可能です。
特許権実施許諾:
可
実施権条件:
通常実施権・専用実施権のいずれも応相談です。一時金およびランニングロイヤリティは、実施規模・用途に応じて協議のうえ決定します。共同研究や実証試験のご提案も歓迎します。