機能
機械・部品の製造
制御・ソフトウェア
安全・福祉対策
適用製品
歩行訓練機器、リハビリテーション機器、福祉用具、介護施設・在宅用の下肢筋力訓練装置、突っ張り式手すり
目的
片麻痺者は麻痺側の下肢を持ち上げる筋力が不足し、体幹を健側へ傾ける代償動作に頼るため、正しい歩容が身につきにくい。従来の他動運動機器は左右とも動かしてしまい残存筋力を使わせず、吊り上げ式の免荷装置は大型で在宅に置けない。床に基台やレールを置く器具は周囲の人のつまずきの原因にもなる。本発明は、残存筋力を活かしつつ不足する力だけを補助し、在宅でも設置できる小型の歩行訓練装置を提供することを目的とする。
効果
左右の足載せ台の駆動力を独立して設定でき、麻痺側の不足分だけを補助して健側は自力で動かせるため、残存筋力を最大限に活用できる。足載せ台は歩行の振り出しに近い円弧軌道で動き、腰ベルトが体幹の傾きを弾性的に抑えて代償動作を防ぐ。体重を免荷しないので下肢に荷重をかけた訓練ができる。床と天井の突っ張り支柱に機能を集約し、床に障害物を生じないため、在宅や介護施設の居室にも設置できる。
技術概要
本発明は、床と天井の間に突っ張り固定される支柱に、歩行訓練の機能を集約した自立歩行訓練装置である。支柱に枢支された揺動アームの先端に左右一対の足載せ台を設け、足載せ台は上方かつ前方へ向かう歩行様の円弧軌道に沿って移動する。駆動部は少なくとも一方の足載せ台に移動を補助する駆動力を与え、制御部は左右の駆動力を独立して設定できる。支柱に上下移動可能に支持された腰ベルトが、使用者の体幹の傾きを弾性的に抑える。足載せ台の踏力を荷重センサで検出して使用者の力の不足分だけを補う制御、セルフロック性の減速機構による停電時の落下防止、トルクリミッタによる駆動力の上限規制、揺動アームを支柱に沿わせる格納機構、足を上げる高さを調整するストッパ、高さ調整可能な座面、訓練回数や踏力履歴の表示なども可能である。
改善効果1
リハビリ効果:麻痺側の不足する力だけを補助し健側は自力で動かすため、機械任せにならず残存筋力を使った訓練ができる。踏力の履歴を表示でき、回復の程度を使用者と介助者が確認しながら、補助を段階的に減らしていける。
改善効果2
設置性:床と天井の突っ張り支柱1本に機能を集約した小型装置で、床にレールや台が不要。使わないときはアームを支柱に沿って格納できるため、病院だけでなく在宅の居室や介護施設でも日常的に訓練を続けられる。
改善効果3
安全性:セルフロック性の減速機構により停電や故障時も足載せ台が落下せず、トルクリミッタで駆動力の上限を機械的に制限する。床に障害物を生じないため、装置を使わない周囲の高齢者のつまずきも防げる。
アピール内容
脳卒中による片麻痺の方や、脚力が低下した高齢者の自立歩行の回復を支援する、小型の歩行訓練装置です。
麻痺側の足だけを必要な分だけモーターで補助し、健側は自分の力で動かすため、残っている筋力をしっかり使った訓練ができます。足は歩くときの振り出しに近い円弧を描いて動き、腰ベルトが体を健側に傾ける癖(代償動作)を抑えるので、正しい歩き方に近い動作を繰り返し練習できます。体重を吊り上げて軽くする方式ではないため、脚に体重をかけた筋力訓練になります。
装置は床と天井の間に突っ張る1本の支柱にまとまっており、床にレールや台を置きません。使わないときはアームを支柱に沿って畳めるため、在宅の居室や介護施設でも周りの人の通行の邪魔になりません。停電時にも足載せ台が落ちないセルフロック機構や、力の上限を機械的に制限するトルクリミッタなど、安全面にも配慮しています。
【想定される活用先】
・リハビリ機器、福祉用具、介護機器のメーカー
・突っ張り式手すりのメーカー
・介護施設、訪問リハビリ事業者、病院
実施許諾・譲渡・共同開発のご相談を歓迎します。
特許権実施許諾:
可
実施権条件:
通常実施権を基本とし、独占的実施権、地域や用途(在宅向け・介護施設向け・医療機関向け等)を限定した許諾についても協議に応じます。対価(一時金・ランニングロイヤリティ)は実施規模に応じて応相談とします。製品化に向けた共同開発のご相談も歓迎します。