機能
材料・素材の製造
環境・リサイクル対策
その他
適用製品
海底鉱物資源開発設備、選鉱・濃縮プラント、分級・比重選鉱装置、洋上処理プラント、人工島・埋立造成材料
目的
海底熱水鉱床等に含まれる金は硫化鉱物中に微細に分散しているため、一回の破砕・選鉱では十分な品位の濃縮物を得にくく、未解放の金を含んだまま泥状物が処分されて回収効率が低下していた。また、海底で高度な破砕・選鉱を行うと装置の大型化やエネルギー消費、環境影響が問題となる。本発明は、海底処理を最小限に抑えつつ、地上で金含有資源を効率的に濃縮する方法を提供することを目的とする。
効果
海底での処理を揚送に必要な解泥のみに限定し、選鉱・濃縮を地上に集約するため、海底設備の簡素化と環境負荷の低減が図れる。追加破砕・粒度調整と選鉱を複数回繰り返すことで金粒子の解放を段階的に促進し、一回の選鉱では得られない高品位の濃縮泥を得られる。希釈泥の再循環により回収効率も向上する。
技術概要
本発明は、海底の金含有鉱体または金含有堆積物から採取した金含有資源を、金粒子の解放を目的とした破砕・粉砕を含まない解泥処理によって泥海水状態とし、地上に揚送して選鉱・濃縮する方法である。地上では、粒度分級および比重差を利用した選鉱により金含有率の高い濃縮泥と希釈泥とに分離し、濃縮泥に対して追加破砕または粒度調整を行った後、再度選鉱を行う。この追加破砕と選鉱を所定の金含有率に達するまで繰り返す。希釈泥の少なくとも一部を選鉱の前段に再循環させる構成、未解放の鉱物粒子に選択的に追加破砕を行う構成、化学処理を伴わない物理的手法のみで選鉱・濃縮を行う構成も可能である。さらに、所定の金含有率に達した後の泥状残渣を、埋立材または人工地盤の造成材料として利用することもできる。
改善効果1
回収率・品位の向上:追加破砕・粒度調整と選鉱を目標の金含有率に達するまで繰り返すため、未解放の金粒子を段階的に解放でき、一回の選鉱では得られない高品位の濃縮泥が得られる。希釈泥の再循環により取りこぼしも減らせる。
改善効果2
海底設備の簡素化:海底での処理を揚送に必要な解泥のみに限定し、破砕・選鉱を地上や洋上の施設に集約するため、海底設備を小型・簡素にでき、保守や設備更新も地上側で行いやすい。
改善効果3
環境負荷の低減:薬品を用いない物理的な選鉱のみで濃縮できる構成とし、海底での破砕に伴う濁りの発生も抑えられる。最終的な泥状残渣は埋立材や人工地盤の造成材料として有効利用できる。
アピール内容
海底熱水鉱床や海底堆積物に含まれる金は、硫化鉱物中に微細に分散しているため、一回の破砕・選鉱では十分な品位の濃縮物を得にくいという課題があります。本特許は、海底での処理を揚送に必要な最小限の「解泥」にとどめ、選鉱・濃縮を地上(洋上を含む)施設に集約する方法です。
【技術の特徴】
・海底では金粒子の解放を目的とする破砕・粉砕を行わず、泥海水状態にして揚送するだけのため、海底設備を簡素化でき、環境影響も抑えられます。
・地上で粒度分級と比重選鉱により濃縮泥と希釈泥に分け、濃縮泥に対して追加破砕・粒度調整と再選鉱を、目標の金含有率に達するまで繰り返します。未解放の金粒子を段階的に解放し、一回の選鉱では到達できない品位を狙えます。
・希釈泥を前段に戻す再循環により、取りこぼしを減らせます。
・選鉱・濃縮は化学処理を伴わない物理的手法のみで行う構成も権利範囲に含まれます(請求項4)。
・最終的な泥状残渣を埋立材・人工地盤の造成材料として利用する構成も権利化しています(請求項5)。
【想定される活用先】
・海底鉱物資源開発に取り組む資源・エンジニアリング企業
・選鉱設備、分級・比重選鉱装置のメーカー
・洋上プラントや人工島の造成・運営事業者
・既存陸上鉱山での低品位鉱・尾鉱の再処理への応用検討
実施許諾・譲渡・共同開発のご相談を歓迎します。
特許権実施許諾:
可
実施権条件:
通常実施権を基本とし、独占的実施権や、対象海域・用途を限定した許諾についても協議に応じます。対価(一時金・ランニングロイヤリティ)は実施規模に応じて応相談とします。共同開発のご相談も歓迎します。