目的
トロリ線及びすり板の如き通電しながら相対的に摺動移動する2物体の摩耗形態予測方法及びそのプログラムを提供する。
効果
トロリ線1及びすり板2の如き通電しながら相対的に摺動移動する2物体の摩耗形態予測することができる。また、この処理の工程はプログラムとして記憶媒体に記憶させてコンピュータに実行させることで、効率よく摩耗形態の予測を繰り返すことができる。なお、この方法は、トロリ線とすり板に限らず、同様に通電しながら相対的に摺動移動する2物体の摩耗形態の予測に広く用いることができる。
技術概要
パンタグラフで集電舟のすり板をトロリ線に接触させつつ移動させたときの一定時間間隔ごとの接触位置における摩耗形態を予測する方法であって、摩耗形態は、焼付き摩耗形態、アブレシブ摩耗形態、及び、軟化流動摩耗形態であり、
接触位置における予測対象である対象接触位置の直前の接触位置における摩耗形態である直前摩耗形態に基づいて、摩擦係数μとともに摩擦熱Q↓fを算出し対象接触位置での摩耗形態を予測する摩擦熱起因予測行程を含み、摩擦熱起因予測行程では、
直前摩耗形態が焼付き摩耗形態又はアブレシブ摩耗形態である場合には、摩擦熱Q↓fから求めた接点温度Tと、トロリ線の軟化温度T↓(s1)及びすり板の軟化温度T↓(s2)とを比較し、焼付き摩耗形態、アブレシブ摩耗形態、又は、軟化流動摩耗形態のいずれかに予測する第1比較行程と、
直前摩耗形態が軟化流動摩耗形態である場合には、摩擦係数μから、アブレシブ摩耗形態、又は、軟化流動摩耗形態のいずれかに予測していく第2比較行程と、を含み、一定時間間隔ごとの接触位置について順次、摩擦熱起因予測行程を繰り返していくことを特徴とする摩耗形態予測方法。