目的
従来の正極合材を用いて全固体型リチウム硫黄電池を作製しても、その充放電容量が未だ不十分であり、硫黄の持つ優れた物性を活かしきれていない
課題を解決する。
効果
全固体型リチウム硫黄電池の正極合材層として用いた場合に、硫黄、電子及びリチウムイオンが反応界面で反応する際の抵抗が小さく、充放電特性に優れた全固体型リチウム硫黄電池を提供することができる。
また、全固体型リチウム硫黄電池は、正極合材を含む正極合材層を備えるため、充放電特性に優れる特徴を有する。
技術概要
以下の工程を含む、全固体型リチウム硫黄電池の正極合材層に用いられることを特徴とする正極合材の製造方法:
(1)硫黄又はその放電生成物(A)、P↓2S↓5、又はP↓2S↓5がLi↓2SとP↓2S↓5の総量に対してモル比で30%以上であるLi↓2SとP↓2S↓5との複合化物である、硫黄界面反応向上剤(B)、及び導電材(C)を複合化する工程;並びに
(2)工程(1)で得られた複合化物に、Li↓2SとM↓xS↓yとの複合化物(ここで、Mは、P、Si、Ge、B及びAlからなる群より選択される元素のうち少なくとも一つであり、x及びyは、独立して、Mの種類に応じて決定される化学量論比を与える整数を表わす)であって、その組成比(モル比)がLi↓2S:M↓xS↓y=70:30〜85:15であり、0.1mS/cm以上の導電率を有する固体電解質(D)(但し、P↓2S↓5がLi↓2SとP↓2S↓5の総量に対してモル比で30%であるLi↓2SとP↓2S↓5との複合化物は除く)を添加し、さらに混合する工程。