目的
圧電効果を利用した波力発電装置において、従来構造では圧電層の数が少なく十分な発電量を得にくいという課題に対し、より多くの圧電層に効率よく応力を作用させる構造を採用することで、高出力化を可能とする波力発電装置を提供する。
効果
本発明によれば、複数の基材と結合部をジグザグ状に連結した構造により、波浪によって生じる曲げモーメントが各基材に順次かつ交互に作用し、その変形が重畳されることで、装置全体として大きな変形量が得られる。この大きな変形が複数の圧電層に効率よく伝達されるため、圧電効果による発電量が増大し、波力発電装置の高出力化が実現される。また、基材の主面方向を物体の配列方向と交差させることで装置の全長を抑えつつ基材数を増やすことができ、さらに高い発電性能を得ることが可能となる。
技術概要
本発明の波力発電装置は、第1の物体と第2の物体を連結し、波力による相対運動に応じて変形する構造を備えている。装置は、配列方向と交差する主面方向を有する複数の板状基材と、それら基材を交互に上下位置を変えて連結する複数の結合部とから構成され、基材と結合部を合わせた全体構造はジグザグ形状となる。各基材の主面には圧電層が設けられ、その両面に電極が配置される。波浪によって浮体間に生じる位置差により装置が曲げ変形すると、基材に隣接する圧電層に引張応力または圧縮応力が交互に作用し、圧電効果によって電位差が発生する。これにより、複数の圧電層から効率的に電力を取り出すことができ、高出力な波力発電が可能となる。