目的
太陽電池(ペロブスカイト太陽電池等)と温度調整手段および断熱手段を組み合わせた太陽電池モジュールにおいて、モジュール全体の厚みを低減することを目的とする。温度調整手段が流路構造である場合、流路構造は、太陽電池の温度上昇を抑制する用途や、積雪時に加温した流体を流動させて融雪を行う用途、さらに水を加温して温水を生成する用途などに利用できる。
効果
フレキシブルな気体室カバー材が、動作時と保管時とで異なる湾曲形状をとることで、動作中には気体室が断熱層として機能し、温度調整手段に対する高い断熱性能を発揮する。一方、保管時には気体室カバー材が別の湾曲形状へ変形し、気体室の高さが縮小するため、モジュール全体を薄型化できる。この構成により、断熱性能を維持しながら省スペース化が可能となり、積層保管や輸送の容易さが向上する。さらに、フレキシブルな太陽電池と組み合わせることで巻き取り収納にも対応でき、より高い省スペース性を実現できる。
技術概要
本発明の太陽電池モジュールは、基材の表側に太陽電池を配置し、基材の裏面側に温度調整手段として流路構造を備える。さらにその外側には、パターン状に接合された気体室カバー材を配置し、接合されない領域にパターン状の気体室を形成する。気体室カバー材は、動作時には太陽電池と反対側へ張り出す湾曲形状となり、気体室の高さを確保することで十分な断熱性を発揮する。一方、保管時には別の湾曲形状へ変形し、気体室の高さが低くなるため、モジュール全体の厚みを効果的に縮小できる。なお、温度調整手段は流路構造に限られず、発熱体や熱伝導材などを用いてもよい。