適用製品
サーバーを介して認証処理および権限付与を行う情報処理システム
目的
ブラウザを中継ノードとして利用しながらも、ネイティブアプリが認証情報を保持することなく、サーバー側で確立された権限状態に基づいて安全に動作できる構成を提供する。
効果
ネイティブアプリはユーザーの認証情報やAPIキーを保持することなく、サーバーから安全に権限を受け取って機能を実行できる。これにより、ユーザーはサーバーへのログイン操作のみでアプリを利用可能となり、キーやトークンの設定・管理といった作業を不要化できる。また、権限がサーバー内部のセッション状態として成立するため、従来のトークン方式において必要であった有効期限管理や更新処理を行うことなく、初回の権限委譲後は追加の更新操作を要しない。
技術概要
サーバー、中継クライアント、およびネイティブアプリから構成される情報処理システムであって、
サーバーは、ユーザーを認証して認証済みセッションを確立する認証部、暗号通信に用いる暗号鍵を保持する鍵格納部、および認証済みセッションに対応付けられたセッション識別情報と暗号鍵との対応関係を保持する対応管理部を備え、
中継クライアントは、サーバーと認証済みセッションを確立または中継する認証処理部を備え、
ネイティブアプリは、暗号鍵に対応する鍵情報を生成または保持する暗号通信確立部を備え、
サーバーは、認証済みセッションに基づいて、暗号鍵を、認証済みセッションに対応付けられたセッション識別情報と対応付けて対応管理部に設定し、
サーバーおよびネイティブアプリは、認証済みセッションに基づいて対応付けられた暗号鍵および鍵情報の対応関係に基づいて暗号通信を行う権限委譲層を構成し、
サーバーおよび中継クライアントは認証済みセッションに基づく認証処理を行う認証層を構成し、
認証層と権限委譲層とは論理的に独立して形成されることを特徴とする情報処理システム。
アピール内容
サイバー攻撃が高度化する現在、認証情報を「持たせたうえで守る」設計には限界があります。
本技術は、認証情報を実行主体に保持させず、認証済みセッションと暗号通信の対応関係により権限を成立させる方式です。
攻撃者に奪われる認証情報そのものを残さないため、漏洩対策を事後防御ではなく、構造設計として実現できます。