適用製品
映像の背景合成技術としてテレビや映画の撮影で広く利用されている、背景色を映像処理で透明化し、そこに別の映像を合成する技術、いわゆる「クロマキー」といわれる画像生成方法である。
目的
従来のクロマキー合成はグリーンバックといわれる特定色の布製背景幕を後方に配置し専用の照明機材を用いて撮影を行い、続く映像処理プロセスにおいて特定色の部分を透明にしそこに別の映像を合成するプロセスで行われている。以下の1〜4の課題のため、撮影機材の煩雑さや撮影条件の複雑さ、多くの修正作業等が発生していた。1背景幕の色を均一化するために精密な照明技術が必要。2背景幕からの反射光によって被写体が色づき、映像処理が必要。3背景幕の奥側から被写体に逆光を当てることができない。4背景幕と同じ色の被写体には使用できない。
効果
課題1〜4を解消できる。1と2は、機材、人件費、光熱費が大幅に縮小できる。3と4は、照明配置の自由度が高く、光学フィルターの選択性も高いため、映像の立体感や色調の幅を広げることが可能となる。背景幕との距離を大きくする必要や大型バックスクリーンを用意する必要がなく、従来と比べ、4分の1程度の撮影面積で従来以上の高画質の映像撮影が可能となる。さらに、従来のクロマキー撮影では必要であった大規模な場所、機材、専門人材が不要となり、導入コストは10分の1程度となる。Youtubeなどの背景映像への適用も期待される。
技術概要
本発明は、軽くて薄いフィルム上の透明偏光板を背景幕とし、撮影カメラのレンズ部に位相差板と偏光板を重ねた光学フィルターを取り付けて撮影を行う。ほぼ完全に均一な背景色かつ鮮明な被写体の映像が得られ、映像処理もはるかに簡単になる。照明光の反射の課題は、偏光板の表面状態の最適化により改善した。また、偏光板が透明で光を透過するため、照明配置の自由度が高まり、例えば偏光板の奥側から照明をを当てることで、実際に近い立体感のある映像を得ることが可能となる使用方法も新たに見出した。