適用製品
ビスマスを含むπ共役ポリマーおよびこのポリマーを含有するフッ化物イオン検出用剤
目的
ビスマスを含有するπ共役系ポリマーにおけるビルディングブロックとして、ビスマス−ジチオカルボキシレート錯体構造に着目し、該ビスマス−ジチオカルボキシレート錯体構造を主鎖中に導入したポリマーを合成することで、共役長を拡張するとともに、新しい電子構造や、発光特性などの特異な光物性を持つπ電子系ポリマーを開発する。
効果
ビスマス−ジチオカルボキシレート錯体構造を有するポリマーは、それ自体は蛍光性ではないが、1,4−ジオキサンのような極性溶媒に溶解させて、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)を添加すると、蛍光性を発現する。TBAFは極性溶媒中ではフッ化物イオンを遊離することから、ビスマス−ジチオカルボキシレート錯体構造を有するポリマーは、フッ化物イオンに対するターンオン型の蛍光応答を示すといえる。
技術概要
下記一般式(1)で表されるビスマス−ジチオカルボキシレート錯体構造を有するポリマー。
【化1】
(一般式(1)中、Ar↑1は、置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよいヘテロアリール基を表し、Ar↑2は1または互いに連結した2以上のアリーレン基またはヘテロアリーレン基を表し、Rは鎖中に1以上の酸素原子を含んでもよい、炭素原子数1〜200の直鎖状または分岐状のアルキル基またはアルコキシ基を表し、mは0〜30の整数を表し、nは1〜1000の整数を表す。)