目的
食品中の豚肉を簡易かつ迅速に検出できる方法、さらには食品中の豚肉の位置を特定して検出できる方法が、食品製造工程管理や監視の点から望まれている課題を解決する。
効果
豚肉を精度よく非破壊で、さらには高感度で検出できる。脂肪は変質しにくいので、加熱や凍結・融解の工程を経ても変化が少なく精度よく検出できる。
技術概要
食品中の豚肉を検出する方法であって、
食品試料を厚さ30〜200μmで準備し、
当該食品試料にレーザー光を照射して、ラマン分光装置によりラマンスペクトルを得、
当該ラマンスペクトル中から所定の中心波数(ラマンシフト)a及びbのラマンバンドをそれぞれ選定し、ここで、中心波数aのラマンバンドは豚肉に特異的な結晶多形のラマンバンドであり、そして、中心波数bのラマンバンドは結晶状態にある脂肪に特異的なラマンバンドであり、
食品試料中の脂肪が結晶状態にある温度において、
以下の判別式
w=x-c
式中、cは豚とその他の食肉の畜種により求まる閾値であり、及び
xは食品試料中の脂肪細胞に含まれる脂肪の結晶に占めるβ´型結晶多形の割合により求まる変数であって、
x=(1/r)×(I↓a/I↓b)であり、ここでI↓aは当該中心波数aのラマンバンドの強度であり、I↓bは当該中心波数bのラマンバンドの強度であり、そして1/rはI↓aのI↓bに対する強度補正係数であって、かつrは0より大きい値である、を用いて、
w>0の場合には、食品が豚肉を含むと判定する、
方法。