目的
有機系の樹脂材料に対する表面処理剤を提供する。
効果
本願の表面処理剤は、人工臓器などに広く用いられているポリプロピレン等の有機系の樹脂材料に対し、水溶液を添加して静置するという簡便な表面処理によってコーティングすることが可能である。また、タンパク質の吸着を効果的に抑制する。タンパク質の吸着抑制効果が高いものであることから、医療用材料のコーティングへの適用が可能である、医療用材料の表面修飾において優れた血液適合性を発揮する。
技術概要
有機系の樹脂材料に対する表面処理剤であって、下記式(1):
R↓1−(CH↓2CH↓2O)↓n−R↓2−A (1)
[式中、
R↓1は、−OCH↓3、−COOH、−OR↓A、−SR↓A、−R↓Aであり、ここでR↓Aは炭素数1〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基である;
R↓2は、−R↓B−NHCO−、−CONH−R↓B−、−NHCO−または−CONH−であり、ここでR↓Bは炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキレン、アルケニレン、アルキニレンである;
Aは、以下の式:
【化1】
で表されるステロイド基であり、式中、
R↓C、R↓D、およびR↓Eは、それぞれ独立して水素または−OHであり、
R↓Fは−CH↓2−CH(CH↓3)↓2または−COOHであり;および
nは、11〜2300の整数を表す]
で表される構造を有する化合物を含む、前記表面処理剤。