適用製品
光クロスリンク能を有する光応答性人工ヌクレオチド
目的
ソラレンと比較して、より長波長の光を用いて光架橋可能な光反応性架橋剤を提供する。
効果
本発明によれば、ソラレンでは光架橋できない配列に対して光照射による架橋を形成することができる。すなわち、本発明では、架橋対象が5’−TA−3’配列に限定されたソラレンでは使用できない配列中の塩基に対して、広く架橋を行うことができる。短波長の光源を使用することが回避できるために、光照射によってDNAや細胞に損傷を与える心配が少ない。
技術概要
本発明に係る化合物は、カルバゾール構造にビニル基が付加された特徴的な構造を有しており、比較的に小さなこの構造によって光架橋性を発揮しているために、ソラレンと同様に様々に修飾して多様な用途で使用することができる。さらに、本発明に係る化合物のこの特徴的な構造は、核酸の塩基に類似した構造を有しているために、人工塩基(人工核酸塩基)として使用することができる。すなわち、本発明に係る化合物の特徴的な構造を人工塩基として導入して、人工ヌクレオシド、及び人工ヌクレオチドを製造することができ、このような人工ヌクレオチドを配列中に含んだ人工核酸類を製造することができる。このような人工核酸類が、光反応によって架橋を形成すると、それは、二重らせんの一方の鎖からもう一方の鎖へと形成された光架橋(光クロスリンク)となるので、光反応性の核酸類は、所望の配列に特異的に反応可能な二重らせんの光クロスリンク剤として使用することができる。