適用製品
シアリル糖鎖の当該モノクローナル抗体を用いた胃癌又は大腸癌の検出、診断及び治療用組成物、インフルエンザ用予防及び治療用組成物、糖鎖解析用キット
目的
腫瘍悪性度の診断や、悪性腫瘍治療、インフルエンザ治療などの分子標的となる糖鎖構造「Siaα2,6Galβ1,4GlcNAc(6’-Sialyl-LacNAc):CDw75」のみを厳密に糖鎖エピトープとして認識でき、かつ親和性も高い新規モノクローナル抗体を提供するものであり、同時に、タンパク質解析の汎用法であるウエスタンブロット法に応用可能なモノクローナル抗体を提供する。
当該モノクローナル抗体を用いたB細胞性腫瘍、胃癌又は大腸癌の診断方法及び診断用キット、さらには悪性度の高い腫瘍治療剤のスクリーニング方法を提供する。
効果
モノクローナル抗体は、B細胞性腫瘍、胃癌及び大腸癌診断のための有効なツールとなり、悪性度の高い腫瘍治療剤のスクリーニングにも有効に用いることができる。細胞及び組織レベルでの検出、解析法や免疫組織化学でのタンパク質の解析に汎用されるウエスタンブロット法や、タンパク質分子レベルでの解析においても利用可能。オリゴ糖鎖が含まれる物質であれば糖脂質、糖タンパク質を問わず検出が可能である。この性質を応用して、糖タンパク質のコアタンパク質領域を認識する抗体と併用し、診断薬の基本技術に適用すれば、感度の良い検出が可能。
技術概要
一般式(2)で表される糖脂質抗原CDw75−C12Lを免疫原として得られる、抗CDw75モノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメントであって、
Siaα2,6Galβ1,4GlcNAcで表される糖鎖構造CDw75を認識するが、Galβ1,4GlcNAc、Siaα2,3Galβ1,4GlcNAc及び6’-Sialyllactose (Siaα2,6Galβ1,4Glc)で表される糖鎖構造は認識しない、抗CDw75モノクローナル抗体又はその抗原結合フラグメント。
【化1】