目的
一般的な射出成形技術を使用して、表面から内部にかけて、強度も含め、その用途に応じて最適な多孔質構造を具備した機能性樹脂を、低コストで大量生産可能とする。しかも、親水性あるいは撥水性といった所望の濡れ性、密着性、さらには、要求される光線、電磁波等の透過率・反射率特性を、長期間にわたって維持できる機能性樹脂及びその製造方法を提供する。
効果
バイオチップなどの検査器具や、医療用検査器具、食品用部材、自動車部材、農業部材、浴室部材など、さまざまな用途の開発において、樹脂表面の親水化機能を向上させることができる。
光学レンズやカバーなど、様々な用途の開発において、機能性樹脂成形品の光透過率、赤外線透過率や電磁波透過率を、その用途に応じて最適な特性に調整することができる。
技術概要
本発明の樹脂製品は、樹脂Aと基材となる樹脂Bを、両樹脂とも少なくともその一部が溶融する温度以上に加熱した状態で射出成形機において混練することにより、樹脂Bの内部において、樹脂Aが柱状構造あるいはラメラ構造(層構造)を形成する状態で成形された樹脂製品であって、この樹脂製品を、樹脂Bと比較して樹脂Aに対する浸食性の高い溶液に浸漬することにより、表面から内部にかけて樹脂Aの溶解による多孔質構造を形成した。