目的
高品質のBNA単結晶を製造する方法を提供する。
効果
従来報告されていた融液法により製造されたBNA結晶と比較して、結晶品質が格段に優れたBNA結晶を提供することが可能となる。そのため、励起光に対する損傷閾値が高く、より高出力のテラヘルツ波を発生させることも可能となる。
技術概要
種結晶を得る工程、及び、得られた種結晶を溶液中で成長させる結晶成長工程、を含む溶液法によるBNA結晶の製造方法であって、結晶成長工程において、種結晶は、結晶保持部材により保持されており、かつ、種結晶の主成長方向における端部で保持部材に保持され、結晶成長工程で用いる溶液は、種結晶を得る工程において種結晶が析出した後の上澄み溶液である。用いる溶液は、特にエタノールを用いることが高品質のBNA結晶を得るためには好ましい。得られたBNA(N−benzyl−2−methyl−4−nitroaniline)結晶は、X線回折法によるロッキングカーブ計測において、回折ピークX線強度の半値幅が100秒以下である。図はBNA結晶、および融液法により製造されたBNA結晶に対する、X線回折法によるロッキングカーブ計測結果を示すグラフである。このロッキングカーブは、単結晶に一定方向からX線を照射し、ブラッグ条件を満たす条件下で検出器角度を固定し、入射X線角度のみを僅かに偏移させた時の回折X線の強度分布曲線である。結晶が理想的な状態であればシャープなピークを示す。