目的
酵母を用いたエタノール生産において、エタノール生産速度を上げることは、エタノール発酵の生産性を高めるために極めて重要であるが、酵母のストレス応答転写因子に変異を導入することにより改変し、高発酵性を獲得した例は知られていない。本発明の目的は、ストレス応答転写因子の遺伝子を破壊した酵母を用いて、生産性高くエタノールを製造する方法を提供することにある。
効果
本発明により、酵母のエタノール発酵において、速いエタノール生産速度でエタノールを生産することができる。
技術概要
酵母のストレス応答において中心的な役割を果たす転写因子をコードするMSN2及びMSN4遺伝子のうち少なくとも1種を破壊した酵母を作成し、20日間の清酒小仕込試験を行った結果、遺伝子破壊株において発酵速度の上昇が見られ、発酵終了時のエタノール濃度も向上した。また、MSN2遺伝子破壊株は、バイオエタノール生産に用いられる廃糖蜜培地においても、親株に比べて発酵速度が大きく、エタノール生産性に優れることが分かった。以上の結果から、本発明に示したエタノールの製造方法は、清酒、ビール、ワイン、焼酎等の酒類や、バイオエタノール等を含むエタノール製造に好適に用いられることが示された。
特許権実施許諾:
可
実施権条件:
実施条件については、別途協議する