目的
活性が高く、温和な反応条件で、かつ、少量の使用であっても収率よく鈴木−宮浦カップリングを進行させることができる、新規のパラジウム触媒とこれを用いたビアリール系化合物又はヘテロビアリール系化合物の製造方法を提供する。
効果
活性が高く、温和な反応条件で、かつ、少量の使用であっても収率よく鈴木−宮浦カップリングを進行させることができ、さらに、触媒回収効率が高く、安価で毒性が低く、有機溶剤の使用量を削減することができる、新規のパラジウム触媒が提供できる。
技術概要
パラジウム触媒及び塩基の存在下において、芳香族ハロゲン化物又はヘテロ芳香族ハロゲン化物と芳香族ボロン酸又はヘテロ芳香族ボロン酸とを反応させてビアリール系化合物又はヘテロビアリール系化合物を製造するに際し、パラジウム触媒として、イオン液体に溶解したパラジウム化合物を多孔質担体に固定化させてなるパラジウム触媒を用いる製造方法である。パラジウム触媒として、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートに溶解した酢酸パラジウムをジエチルアミノプロピル残基で表面修飾した多孔質の無定形アルミナの空孔内に固定化させてなるパラジウム触媒を用いる。塩基は炭酸カリウムである。芳香族ハロゲン化物と芳香族ボロン酸との反応は、水とエタノールの混合溶媒中において行われる。1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートに溶解した酢酸パラジウムをジエチルアミノプロピル残基で表面修飾した多孔質の無定形アルミナの空孔内に固定化させてなるパラジウム触媒である。イオン液体は、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート([bmim]PF↓6)が特に好適に用いられる。