目的
HCV(C型肝炎ウイルス)性肝硬変患者の肝移植後HCV感染による肝炎再発の予防となる有効な治療手段を提供する。
効果
移植用肝臓片から採取した正常肝NK細胞をIL−2(インターロイキン2)存在下で培養することにより活性化したNK細胞を含むHCV治療剤又は予防剤(治療剤等)の提供によりHCV感染を予防又は治療することができる。また、抗CD81抗体とNK細胞からなるHCV治療剤等の提供により、肝移植後のHCV感染抵抗性を増強することができ、肝移植後のHCVの再発防止に有用である。また、治療剤等は、抗CD3抗体処理により、移植片対宿主反応(graft−vs−host disease)を起こすことなく、その効果を得ることができる。
技術概要
NK細胞活性化剤により活性化されたNK細胞を有効成分とする抗HCV治療剤又は予防剤である。また、NK細胞活性化剤が、IL−2である抗HCV治療剤又は予防剤である。また、IL−2で活性化したNK細胞を含む細胞けん濁液を、さらに、抗CD3抗体を用いて所定の条件下で処理して、CD3陽性細胞を除去した抗HCV治療剤又は予防剤である。また、NK細胞活性化剤で処理したNK細胞と抗CD81抗体との組み合わせからなる抗HCV治療剤又は予防剤である。また、抗CD81抗体を有効成分とする、抗HCV治療剤又は予防剤である。また、抗CD81抗体とNK細胞との組み合わせからなる抗HCV治療剤又は予防剤である。また、NK細胞が肝臓由来であるHCV治療剤又は予防剤である。また、NK細胞が、肝移植のために摘出した肝臓から採取されたものである抗HCV治療剤又は予防剤である。図1はNK細胞の活性に及ぼす抗CD81抗体の影響を示すグラフである。図2はHCV由来E2タンパク質がCD81細胞表面抗原に結合する関係において、投与された抗CD81抗体がそれを阻害する関係を示す説明図である。