目的
新規な有機ホウ素π電子系化合物、π共役骨格に対してホウ素置換基を側鎖として導入した新規な有機ホウ素π電子系化合物、有機ホウ素π電子系化合物の合成中間体の提供。
効果
本技術は、有機ELや有機レーザなどの有機エレクトロニクス分野に利用可能である。
技術概要
本技術の有機ホウ素π電子系化合物は、ベンゼン又は置換ベンゼンに2つのホウ素置換基がパラ位に導入された、式(1)で表される化合物である。ここで、ホウ素置換基とは、式(1)中、−BR↑1R↑2及び−BR↑3R↑4を表す。また、ここでいう「パラ位」とは、ベンゼン環又は置換ベンゼン環上の2つの置換基の相対位置が1,4位にあることを示す。この有機ホウ素π電子系化合物は、側鎖として用いたホウ素置換基のR↑1,R↑2,R↑3及びR↑4がπ電子系骨格に対し立体障害を及ぼすことによりπ電子系骨格にねじれが生じる。これにより、π電子系骨格が非平面性を有することになり、固体状態での分子間相互作用の度合いを制御することができると推察される。また、ホウ素置換基を側鎖として用いるため、主鎖方向とは異なる方向にもπ電子系を広げることができる。これにより、発光性材料として良好な発色を示す。したがって、これらの有機ホウ素π電子系化合物は、発光性材料(有機EL素子の発光層や有機レーザなど)として適している。