目的
栽培段階においてカリウム施肥量を調節することで、葉菜類の可食部の生育に影響を与えることなく、葉菜類の可食部のカリウム含有量を減少させる栽培方法を提供する。
効果
カリウム含有量の少ない葉菜類を栽培することで、腎臓病透析患者の食生活の改善に大いに貢献する。
技術概要
カリウム欠乏障害を起こすことなく、可食部の生長を維持しつつ、収穫時カリウム含有量を、従来の栽培方法で栽培したものの1/3から1/4である新鮮重1gあたり2300μgから1800μgに抑えたホウレンソウの栽培方法である。水耕栽培法を用いてホウレンソウを栽培する。栽培期間5週間のうち、最初の2−3週間は水耕液中のカリウム含有量を減らさずKNO↓3を加えて栽培し、その後、水耕液中のカリウム要素であるKNO↓3の代わりに同濃度のHNO↓3またはNaNO↓3を加える。栽培期間を通して水耕液のpHを、NaOHを用いて6.0−6.5に調節することによりホウレンソウを栽培する方法である。ホウレンソウの生育を維持しつつ効率的に収穫時のカリウム含有量を減らすために、栽培期間5週間のうち、最初の3週間は水耕液中のカリウム含有量を減らさずKNO↓3を加えて栽培し、4週目以降KNO↓3の代わりに同濃度のHNO↓3を加え水耕液中のカリウム含有量を減らすことにより、カリウム含有量を従来の栽培方法で栽培したものの1/3から1/4に抑えたホウレンソウを栽培する方法である。
改善効果1
収穫時における可食部の単位新鮮重あたりのカリウム含有量が従来の栽培方法で栽培したものの1/3から1/4である新鮮重1gあたり2300μgから1800μgに減少できることにより、腎臓病透析患者であっても従来より多くの葉菜類の摂取が可能になり、また生食できることで栄養分を効率的に摂取することが可能になる。