目的
この発明は、資源的な制約が少なく且つ安価な原料を使用して、低価格のリチウムイオン電池用正極材料と比較して、より優れた充放電特性を発揮できる新規な材料を提供する。
効果
この発明のリチウムマンガン系複合酸化物は、平均放電電圧3V以上を保持でき、リチウムコバルト酸化物系正極材料と同等またはそれ以上の放電容量(250mAh/g以上)および放電重量エネルギー密度(700mWh/g以上)を有し、かつ放電サイクル時の曲線形状変化が少ない、正極材料として有用な物質である。
技術概要
従来、リチウムイオン二次電池用の材料としては、リチウムコバルト酸化物が用いられていた。しかしリチウムコバルト酸化物は、希少金属であるコバルトを多量に含んでおり、価格と資源枯渇の点が問題とされていた。この発明は、二次電池用の材料としてリチウムマンガン系複合酸化物を用いることによって資源的制約の問題を解決するものである。 この発明のリチウムマンガン系複合酸化物は、組成比がLi↓1↓+↓X(Mn↓1↓―↓m↓―↓nFe↓mTi↓n)↓1↓―↓xO↓2で表され、単斜晶Li↓2MnO↓3型層状岩塩型構造を有するリチウムマンガン系複合酸化物であって、単斜晶Li↓2MnO↓3型層状岩塩型構造の結晶相の遷移金属含有層内の6角網目規則構造において、6角網目中心位置の遷移金属占有率が6角網目格子構成位置の遷移占有率より大きいことを特徴としている。この構造により、資源的な制約が少なく、安価な原材料を使用して、優れた充放電特性を発揮できるリチウムイオン電池を提供できる。