目的
可視発光が可能で膜厚の均一な多孔質シリコン膜とこの多孔質シリコン膜を簡便かつ再現性よく製造する製造方法とを提供する。また、この多孔質シリコン膜を用いた高発光効率の半導体発光素子を提供する。
効果
可視発光が可能で膜厚の均一な多孔質シリコン膜を、簡便かつ再現性よく製造することができる。また、この多孔質シリコン膜を用いた半導体発光素子では、高い発光効率を達成することができる。
技術概要
酸化還元電位が+0.4eV〜+1.5eVの範囲にある酸化剤を含有するフッ化水素酸水溶液を処理溶液として用い、シリコン結晶を前記処理溶液に浸漬し、シリコン結晶の表面に光を照射して、エッチングによりシリコン結晶の表面に多孔質シリコン膜を形成する。好適には、酸化剤は、塩化銅(CuCl、CuCl↓2)、ヨウ素(I↓2)、臭素酸銀(AgBrO↓3)、及び硝酸銀(AgNO↓2)から選択される。処理溶液は、処理溶液1リットルあたり1×10↑−↑5〜5×10↑−↑2モルの酸化剤を含有する。表面に多孔質シリコン膜が形成されたシリコン結晶と、多孔質シリコン膜上に形成された表面電極と、シリコン結晶の裏面に形成され、表面電極と共に多孔質シリコン膜に電流を印加する裏面電極と、を備えた半導体発光素子である。図に示すように光アシストエッチング法は、容器10に入れた処理溶液12に平板上のシリコン結晶14を浸漬し、シリコン結晶14の表面14aに所定波長のアシスト(励起)光16を照射することで、シリコン結晶14に多孔質シリコン膜18を形成することができる。アシスト光16は、波長400nm〜900nmの可視領域から赤外領域の光が好ましい。