目的
生体内の成分濃度を指標として、客観的に疲労状態を検出する方法を提供する。
効果
体が疲労していても疲労を感じない場合もあり、逆に、慢性疲労症候群のように、体が疲労していなくても疲労感を感じる疾患もある。このため、疲労の診断は、本人の問診のみによっては必ずしも正確に行うことができない。したがって、客観的に疲労状態を検出できる方法が求められている。
本技術では、生体内の成分濃度を指標として、客観的に疲労状態の検出を可能とする方法を提供する。
技術概要
生体の疲労状態の検出を補助する方法は、生体から採取された生体試料中のD体アミノ酸を定量することを含み、定量されたD体アミノ酸の濃度を指標とする。また、もう1つの生体の疲労状態の検出を補助する方法は、生体から採取された生体試料中のD体アミノ酸及びL体アミノ酸を定量することを含み、定量された各D体アミノ酸の濃度と、該各D体アミノ酸と同種の各L体アミノ酸の濃度との比を指標とする。
アピール内容
生体内におけるD体アミノ酸濃度、又はD体アミノ酸とL体アミノ酸の濃度比を指標として疲労状態を検出できることを見出し、生体内の成分濃度を指標として、客観的に疲労状態を検出する技術である。
本発明の方法により検出される「疲労状態」は、精神疲労した状態と、肉体疲労した状態の両者を包含する。
生体試料中のD体アミノ酸を定量し、定量されたD体アミノ酸の濃度を指標として疲労状態を検出する。定量するD体アミノ酸としては、プロリン、アラニン、イソロイシン、アルギニン、バリン、メチオニン、スレオニン及びセリンから成る群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらのD体アミノ酸は、疲労群と正常群との間で統計学的有意差が認められたものである。これらのうち、プロリン、アラニン、イソロイシン、アルギニン、バリン、スレオニン及びセリンは、疲労群において正常群よりも濃度が有意に低くなり、メチオニンは、疲労群において正常群よりも濃度が有意に高くなる。
生体試料中のD体アミノ酸及びL体アミノ酸を定量し、定量された各D体アミノ酸の濃度と、該各D体アミノ酸と同種の各L体アミノ酸の濃度との比(以下「D/L」と記載)を指標とする。定量するアミノ酸としては、プロリン、イソロイシン、アラニン、バリン、メチオニン、ロイシン、アスパラギン及びフェニルアラニンから成る群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらのアミノ酸のD/Lは、疲労群と正常群との間で統計学的有意差が認められたものである。これらのうち、プロリン、イソロイシン、アラニン、バリン、ロイシン、アスパラギン及びフェニルアラニンは、疲労群においてD/Lが正常群よりも有意に低くなり、メチオニンは、疲労群においてD/Lが正常群よりも有意に高くなる。