機能
環境・リサイクル対策
安全・福祉対策
洗浄・除去
目的
1. 砂防堰の防災寿命を長く維持する。
2. 砂防堰が水生生物に与える影響を軽減し、周辺環境及び下流河川環境を改善する。
3. 満砂しやすい砂防堰の造り替え回数を減らし経費節減を図る。
効果
1. 不透過型及び透過型砂防堰の防災寿命、満砂寿命が延ばせる。
2. 土石流が受容されやすくなり、洪水後の自然な貯留堆砂の排除放出ができる。
3. 土砂や礫石の自然な形での流出は下流河川や、海浜環境を保護する。
4. 常に最低水位からの通水放流が行えて、砂防堰上下の水性生物生息環境が断絶隔離されない。
5. 砂防堰からの自然な礫石土砂の流出で河床低下を軽減防止する。
6. 流木や、浮かずに流れる廃木、木の根に強い砂防堰になる。
7. 新設、既設砂防堰共に躯体を変形、加工すること無く容易に敷設できる。
技術概要
不透過型砂防堰の水抜き孔の堰内側上方に、上方通水口に至る高さのトンネル水路と、同水抜き孔前方に上流方向に向けたトンネル水路を設け、トンネル水路の両側下辺にはスリット状吸水口を開口させる。
上方向に向けたトンネル水路は、砂防堰の全高さ位置から水や砂礫の流入を可能にし、前面上流方向に設けたトンネル水路は、水抜き孔を立体化する形で開口面積を拡大し、砂礫水の流入を確実にすると共に閉塞を軽減防止する。加えて、埋没時、或いは、埋没後には浸透水による土砂排出を容易にする。
砂防堰内に滞留した洪水、土石流等の泥水は、常に、濃度が高く、水深圧の高い低位の泥水が優先してトンネル水路を介して水抜き孔に流出し、滞留水が無くなれば、砂防堰への流入水はすべて掃流状態で堆積砂礫上を流下するようになり、流水量に応じた砂防堰内礫石土砂を水抜き孔に流出させる。
改善効果1
新設、既設の透過型及び不透過型砂防堰の防災寿命、満砂寿命を延長でき、次の新設砂防堰の造成が先に延ばせる経済効果。
改善効果2
既設の不透過型砂防堰をスリット型砂防堰同様の低水位通水放流化して、峡谷河川の砂防堰に依る上下環境分断を回避し、水生生物環境を改善保護する。
改善効果3
堅牢で安定した機能の不透過型砂防堰の機能を更に改善し、流砂の生産が自然に行えるようになり、下流河川、海浜砂丘、環境保護保全に役立つ。
アピール内容
今日までに最も多く作られてきた砂防堰は、堅牢で安定性の高い不透過型砂防堰(閉鎖型)ですが、この砂防堰に欠かすことのできない水抜き孔は、堰堤底部に設ける必要から誠に詰まりやすい状況下にあり、唯一最大の弱点と成っておりました。
そのために、砂防堰は埋まりやすい物、満砂すれば次を作る物として扱われ、確たる改善策も無いまま今日に至っています。
現在では条件の許されるところでは、他形式スリット型が造られるようになりましたが、山間峡谷や住居地域近くでは、従来からの不透過型砂防堰が欠かせません。
本件提案は、長年の水力輸送用ポンプと装置の製造経験から創案した「砂防堰の堆砂抑制システム」であり、不透過型砂防堰が新設初期に備えている掃流に依る堆砂抑制作用を、満砂に至るまでの間、フルに活用できるようにしたメカニズムの創案であります。
過激化した近年の気象では、大小の土石流が発生しやすくなり、一旦受容した砂防堰内砂礫は、下流域に危害を起こさない形で排除し、次の土石流に備えなければなりません。
又、砂防堰内堆砂の自然な形での流出は、河川流砂の生産となり、沢から海までの河川環境及び水生生物の生育環境を保護する効果があり、併せて、上下流域が砂防堰により隔絶される状況は、周辺水性生物環境を著しく阻害しており、これを緩和改善することができます。
本件のような案件は、規格、資格、データ、実績の重んじられる社会インフラではありますが、今日の頻発する豪雨災害ニュースに接するたびに”砂防堰さえ満砂していなければ・・・”の思いに胸を痛める関係者も多いものと考えます。
本当に満砂した砂防堰では土石流災害は防げません(詳細理由はシーズ情報に記載)。
是非、関係者の方々のお目に触れ、人を守り、環境を守り、国土を守る行動の端緒となることを期待します。